ツルビニカルプス・昇竜丸(Turbinicarpus schmiedickeanus)。前回(記事:りゅうのひげ昇竜丸)より約3年7か月振りの登場。
私の悪い癖なのだが、上手くいかない品種ほど記事にする頻度が低い。本種もそのひとつ。花はよく咲くのだが、球体はあまり大きくならない。生長の極めて遅いツルビニだが、3年でこの生長はどうなのだろうか。定期的にハダニに齧られるということもあって余計に遅いかもしれない。
それでも今年はシャワーホースのジェット水流で定期的に生長点付近を押し流し、ふっくらとした草姿でオンシーズンを終えることが出来た。
やや変な方向に傾いているように見えるのは、子を吹いているから。再掲だが下は8月時点の写真。木質化して蛇腹になった基部から2-3ほど子吹いている。
これも再掲だが、花は例年2月。マミラリア以外ではかなり早く咲く方で、我が家では春の先駆けといったところ。まだ球体に生気が戻らないうちから非常に大きな花を咲かせる。
比較的古くからあるサボテンエリアの最後列に置かれている。それほど強光には強くない印象があるが、他にツルビニを所有していないので未だによく分からない。
フレーム内のチランジアに一部西日が当たっていたようで、週末の晴天で多くのチラ・蘭を焼き殺してしまった。ブラキカウロスクランプが3つ、ブッツィークランプが1つ、プセウドベイレイが1つ、メラノクラテルが1つ、ベルティナが1つ、マキシラリアが1つ、風蘭が2つと余りの被害にしばし呆然としてしまった。悔やんでも悔やみきれない。他にも一部焼けて今後どうなるか分からないものもいくつかある。チラ・蘭はすべてフレームから引き揚げ、昨年と同様、室内窓辺管理で養生することにした。
下はフレーム作成時の写真。写真奥が北壁面で、西日が当たらず被害は一切なし。写真右側が南壁面で、西日が当たっていたらしくほぼ全滅。同じ潅水スケジュールで、蒸れというよりは強光で焼けたと推察される。不思議なのは、右奥の角付近に吊っていた風蘭が焼けたことである。そこが焼けるなら北壁面のチラが焼けてもよさそうなものだが・・・。
昨年は晩冬の西日でサボテンが一部焼けてしまい、冬の南側の恐ろしさを知ったつもりでいた。まさかこれから真冬に向かうこの時期に、このようなことになるとは・・・。
焼け死んだ中でも、ブラキはチラを始めた当初から長らく楽しませてくれた品種であった。大きく生長してクランプとなり、今後も楽しみであったがまさかの3株全滅とは・・・なんともつらい。
南側1F、夏型管理。潅水は概ね1回/週、葉水程度。直射は9-15時くらい、遮光なし(透明ビニール越し)。
チラの大被害でモチベーションが下がっているが、フレーム南面に半透明ビニールを貼りつけて遮光するなど対策を進めていく。それほど日照条件のよいところではないので、遮光が過ぎると徒長の恐れもある。微妙な調整が必要でなんとも頭が痛い。がんばれ植物たち!
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