趣味家誰もが一家言ある用土配合。我が家の配合の変遷とその印象について記録しておきます。
配合の方向性
過乾燥と過湿を両極とした場合、植物の死は過湿ベクトルの先にあると考えています。ですので、水はけと死なないことを最優先で、生長の遅さは許容することにしています。
第一期:水はけ最優先の配合
赤玉1:鹿沼土1:ゴールデン1:軽石1(もしくは日向土)
1~2年目くらいまでの配合です。用土はすべて小粒です。ほぼ軽石成分で、荒野の植物も真っ青なガラガラ配合です。潅水するとそのまま鉢底からザーッと水が抜ける感じです。夏場の夜に潅水したとして、翌晩には表土と鉢底は乾いており、手に持った重さから鉢内は少し保水しているかなといった程度です。翌々日くらいには概ね鉢内も乾いていると思われます。冬場であればもう2~3日ほど保水している印象です。
多くのサボタニで問題ありませんでしたが、特に硬作りながらハオルチアとサボテンには適していると感じます。一方で、多肉度が比較的低い、あるいは新陳代謝の早いセダムやオロスタキス、エケ、アロエ等では、ものによっては下葉が枯れて気根が出るなど草姿が乱れやすい印象です。
ちなみにどうせ数年ごとに植え替える為、赤玉や鹿沼は高級品でなくても構わないと考えています。我が家ではホームセンターで最安のもの(だいたいPB製品)を使用しています。ただ、コーナンよりコメリやダイキの方が若干質が良い気がしなくもない・・・。
第二期:少し保水を足した配合
赤玉2:鹿沼土1:ゴールデン1:軽石1:培養土1
3~5年目くらいまでの配合です。あまりに硬作りの為、やや保水性を増した配合です。以前より夏場の保水が1~2日くらい伸びたような気がしますが、作りにそれほど差はありませんでした。
ちなみに赤玉等と同じく、培養土も何でもよいのですが、安いものは粘土質だったり、ドロドロだったりと難がある場合もあります。最近我が家で使用している下記のものは適度にふかふかしており、混ぜやすく使いやすかったです。コメリPB製品なのですが、リンクを貼っておきます。
第三期:さらに保水を足した配合
赤土4:鹿沼土1:ゴールデン1:軽石1:培養土2
6年目~現在も使用している配合です。アロエやエケベリア等も調子よいものの、セダムやオロスタキス等はプレステラサイズでは水切れしてカリカリになるものもあります。もっと赤玉と培養土を増やしても良さそうですが、おそらく私の潅水レベルではこの辺りがベターな保水性かなと感じています。
ゴールデン培養土(サボテン・多肉植物用)の販売終了に伴い、使用を取りやめることを検討しています。根の食いつきを見ると良いものだとは思うのですが、経済的な理由から培養土で代用することを考えています。
番外編:実生用の配合
サボタニ用土(6分目まで)+赤玉細粒(7分目まで)
これも各趣味家でこだわりの環境があろうかと思いますが、我が家では春に撒いて放置が常ですので、手軽さを優先しています。36穴セルトレーを2重にし、吸水トレーに敷き詰めると、84種類を播くことができます。鉢底網を敷き、マグァンプと用土を入れます。そこに播種してもよいのですが、用土の粒と粒の間に種が落ちてしまい、発芽位置が安定しません。面倒ですが赤玉細粒を敷いてから播種します。
番外編:ブロメリア用の配合
赤玉1:培養土1:軽石(もしくは日向土)1
那須の園芸店「LEAF HOUSE」様の用土配合をそのまま使用させて頂いております。シンプルながら過不足の無い配合で、参照元である下記記事も大変勉強になります。私個人としては、新陳代謝が早い植物なので凝った用土でなくてもよいかなという部分もあります。
番外編:古土の再利用について
古土の処理は趣味家の悩みのひとつかと思います。賛否両論ありますが、我が家では古土はふるってベンケイソウ科多肉、アガベ、ブロメリアの底土に再利用しています。ただ我が家でも、変な枯れ方をした鉢土(虫や病気が疑われる等)は破棄しています。今のところ問題が生じたことはありませんが、心配であれば殺菌を試みるのもよいかもしれません。
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